【2026年最新】内定取り消しは違法になるか|認められる条件7項目と対処
転職先から内定を受けた後、入社前に取り消しを告げられる例があります。まだ働いていないから仕方ないと諦める方もいますが、内定には法的な意味があり、会社が自由に撤回できるものではありません。この記事では、取り消しが認められる条件と、告げられたときの対応を整理します。
①内定通知と承諾で契約が成立する ②取り消しは解雇と同様に扱われる ③正当な理由がなければ無効
「業績が悪化したから」だけでは、正当な理由になりません。
取り消しを告げられたら、理由を書面で求めてください。
内定の法的な位置づけ
【結論】すでに契約が成立しています。
始期付解約権留保付労働契約
裁判例で用いられる表現です。入社日から効力が生じ、一定の場合には解約できる権利を会社が持つ、という契約と解釈されています。
成立の要件
会社からの内定通知と、労働者の承諾によって成立します。書面でなくても、意思表示があれば足ります。
取り消しの扱い
契約が成立している以上、取り消しは解雇に準じて判断されます。自由に撤回できるものではありません。
内々定との違い
正式な内定通知の前段階を内々定と呼ぶことがあります。契約が成立しているかは、やり取りの内容によって判断されます。
認められる条件7項目
【結論】内定時に知り得なかった事情が必要です。
1. 経歴の詐称
学歴、職歴、資格に虚偽があった場合です。業務に関係する重要な事項に限られます。
2. 必要な資格の不取得
資格の取得を前提に内定を出した場合で、期限までに取得できなかったときです。
3. 健康状態の著しい悪化
業務に耐えられない状態になった場合です。ただし配慮の余地があるかも検討されます。
4. 犯罪行為
内定後に逮捕されるなど、雇用の継続が困難と判断される事情があった場合です。
5. 会社の重大な経営悪化
整理解雇と同様の厳しい要件が課されます。人員削減の必要性、回避の努力、人選の合理性、説明の実施が問われます。
6. 前職での重大な問題の発覚
内定時に知り得なかった事実が判明した場合です。単なる評判では足りません。
7. 内定者の意思による
本人が辞退した場合です。これは取り消しではなく、労働者側からの解約になります。
| 理由 | 認められやすさ | 会社に求められること |
|---|---|---|
| 経歴の詐称 | 高い | 業務との関連性 |
| 資格の不取得 | 高い | 取得が前提だった証明 |
| 経営悪化 | 厳しい要件 | 整理解雇の4要素 |
| 人物評価の変化 | 低い | 客観的な事実 |
| 他に良い候補が出た | 認められない | — |
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告げられたときの対応
【結論】その場で承諾しないでください。
理由を確認する
なぜ取り消すのかを聞いてください。曖昧な説明であれば、書面での回答を求められます。
承諾の意思を示さない
「分かりました」と答えると、合意による解約と受け取られる可能性があります。「持ち帰って検討します」と伝えてください。
記録を残す
日時、相手、発言の内容を記録します。メールでのやり取りは保存してください。
現職への影響
すでに退職している場合、収入が途絶えます。この点も含めて会社と交渉する材料になります。
求められる補償
【結論】損害賠償の対象になり得ます。
賃金相当額
取り消しが無効と判断されれば、働けなかった期間の賃金を請求できる可能性があります。
慰謝料
取り消しの態様が悪質な場合、精神的な損害への賠償が認められることがあります。
現職を辞めた場合
内定を信じて退職したことによる損害が考慮されます。
実際の解決
裁判まで進まず、金銭での和解に至る例が多くあります。数か月分の賃金相当額が目安とされることがあります。
相談先
【結論】無料の窓口から始めてください。
労働基準監督署
法令違反があれば指導の対象になります。ただし内定取り消しは民事の問題として扱われることが多く、直接の解決には至らない場合があります。
労働局のあっせん
紛争解決の手続きです。裁判より簡易で費用も抑えられます。
労働組合
個人で加入できる組合があります。団体交渉を求められます。
弁護士
金銭の請求や地位の確認を求めるなら、専門家への依頼を検討してください。法テラスで初回相談を利用できることがあります。
現職を退職済みの場合
【結論】まず生活の手当てを考えてください。
失業給付
自己都合退職でも、内定取り消しがあった場合、特定理由離職者として扱われる可能性があります。ハローワークで相談してください。
健康保険
任意継続か国民健康保険への加入手続きが必要です。期限があるため早めに動いてください。
前職への復帰
まだ退職日が来ていないなら、撤回を相談する余地があります。ただし応じてもらえるとは限りません。
並行して転職活動
争いには時間がかかります。並行して次を探すほうが現実的な場合があります。
内定辞退との違い
【結論】労働者側の辞退は自由です。
辞退の自由
労働者は、2週間前の申し出により契約を解約できます。内定辞退も同様に扱われます。
損害賠償を求められた場合
辞退を理由に賠償を請求されることがありますが、認められる例は限られます。悪質な場合を除き、原則として自由です。
伝え方
決まったら速やかに、電話で伝えるのが望ましい対応です。書面での通知を求められる場合もあります。
複数の内定
複数から内定を得た場合、承諾していない先は速やかに辞退してください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 書面がなくても内定は成立しますか
成立し得ます。口頭やメールでのやり取りでも、意思表示があれば契約と判断されることがあります。
Q2. 業績悪化なら仕方ないのでは
整理解雇と同様の厳しい要件が課されます。単に業績が悪いだけでは足りません。
Q3. 取り消し理由を教えてもらえません
書面での回答を求めてください。応じない場合、相談窓口へ持ち込む材料になります。
Q4. どのくらいの補償が期待できますか
事案によります。数か月分の賃金相当額が目安とされることがあります。
Q5. 内々定でも同じですか
やり取りの内容によります。契約が成立していると判断される場合もあります。
Q6. 争うのに費用はかかりますか
労働局のあっせんは低額です。弁護士に依頼する場合、費用と得られる額を比較してください。
まとめ
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内定は労働契約の成立と解釈されます。会社からの通知と労働者の承諾があれば契約が成立しており、取り消しは解雇に準じて判断されます。
認められるのは、内定時に知り得なかった事情がある場合に限られます。経歴の詐称や必要な資格の不取得が典型です。業績悪化を理由とする場合は、整理解雇と同様の厳しい要件が課されます。
告げられたら、その場で承諾しないでください。「分かりました」と答えると、合意による解約と受け取られる可能性があります。理由を書面で求め、やり取りを記録してください。
すでに現職を退職している場合、失業給付や健康保険の手続きを早めに進めてください。争いには時間がかかるため、並行して次を探すほうが現実的な場合もあります。
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